漢方比較シリーズ:猪苓湯と五淋散の違いってなに?

漢方比較
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どっちも泌尿器疾患に使われるイメージだけどなにが違うのかな

かんぽす
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今回は猪苓湯と五淋散の違いについて詳しく説明するね

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構成生薬の違い

猪苓湯

  • 猪苓(チョレイ)
  • 沢瀉(タクシャ)
  • 茯苓(ブクリョウ)
  • 阿膠(アキョウ)
  • 滑石(カッセキ)
五淋散

  • 黄ごん(オウゴン)
  • 茯苓(ブクリョウ)
  • 沢瀉(タクシャ)
  • 車前子(シャゼンシ)
  • 芍薬(シャクヤク)
  • 甘草(カンゾウ)
  • 地黄(ジオウ)
  • 当帰(トウキ)
  • 木通(モクツウ)
  • 山梔子(サンシシ)
  • 滑石(カッセキ)

マーカーを引いた3つは両者に共通している生薬です。

茯苓は利尿作用沢瀉には利尿・消炎作用滑石は利尿・消炎作用のある生薬です。

かんぽす
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この3つの生薬だけみても膀胱炎や頻尿などの泌尿器疾患に効果があるような感じがしますね。

茯苓・沢瀉・滑石以外の生薬について注目することで使い分けのポイントが分かります。


まずは猪苓湯について

五淋散に入っていない生薬は猪苓阿膠です。

猪苓はチョレイマイタケというキノコの菌核で利尿・消炎・止渇作用のある生薬です。

阿膠はロバの皮を水で加熱抽出して作られるにかわ(ゼラチン)のことで止血・保血作用や陰を補う作用があります。

猪苓湯は水毒を改善する五苓散の加減方と見ることができます。
五苓散から桂枝と朮を抜き、阿膠と滑石を加えたものが猪苓湯です。
五苓散はもともと猪苓散と言われていた方剤で口喝、小便不利という共通の使用目標を持っています。
冷やして熱を取る点ににおいては五苓散より猪苓湯が適していて、膀胱炎などの泌尿器疾患に用いられます。

次に五淋散について

黄ごん、車前子、芍薬、甘草、地黄、当帰、木通、山梔子の8つの生薬が猪苓湯には入っていない生薬です。

8つをおおまかに分類分けすると

清熱作用(消炎)→黄ごん、山梔子、木通

補血・活血作用→芍薬、地黄、当帰

利水作用→車前子、木通

調和・緩和→甘草


使い分けのポイント

構成生薬の違いの部分で説明したことを踏まえると

猪苓湯と五淋散の違いには活血作用をもつ生薬(芍薬・当帰)が入っているか、入っていないかという点だということがわかります。

かんぽす
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猪苓湯にない活血作用を補った猪苓湯合四物湯という方剤もあります

活血作用をもつということは冷えを改善することでもありますから冷え体質の方や冷えるとトイレが近くなるような方には五淋散が向いているということです。

また消炎作用をもつ生薬も多く入っているため炎症が強い場合も使用されます。

五淋散には地黄が入っているため胃腸虚弱の方には向きません。

猪苓湯は胃腸虚弱など関係なく使用できますので膀胱炎のファーストチョイスになります。

また五淋散にはない止血作用をもつ阿膠が入っていますから血尿などがある場合にも選択されやすい方剤です。

かんぽす
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もちろん五淋散との併用も可能です。

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