漢方解説シリーズ:36-木防已湯(もくぼういとう)

漢方解説
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名前の由来

主薬である木防已(防已)の名をとって命名された。

構成生薬

  • 防己(ボウイ)
  • 石膏(セッコウ)
  • 桂皮(ケイヒ)
  • 人参(ニンジン)

芳香と軽いヒリヒリ感がある。甘み、苦みは強くない。

方剤解説

4種類の生薬からなるシンプルな方剤です。

利水作用のある防已、湿熱を取り払う石膏、発散作用のある桂皮、補気作用のある人参から構成された木防已湯は胸水や肺水腫の水を取り除き、発散させ、衰えた心機能を補い、体に元気を与えます。

木防已湯が向いている人は?

心疾患による呼吸困難、動悸、むくみなどの症状がある方

腎疾患によるむくみ

高齢者の下肢の浮腫