ダチョウ抗体のお話

感染症
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今回は漢方の話ではないのですが漢方と同様に生物由来で昨今、新型コロナ対策で話題となっているダチョウ抗体について解説していきたいと思います。

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ダチョウ抗体とは

驚異的な免疫力をもつ地球上最大の鳥類であるダチョウに目をつけた京都府立大学の塚本康浩教授がダチョウに無害化した抗原を投与して生成された抗体をダチョウが産んだ無精卵から抽出することに成功しました。

通常であれば医療用の抗体はマウスやニワトリ、ウサギなどの体内で作られたものを利用します。しかしこの方法では利用された動物の命が犠牲になってしまいます。また採取できる微量で時間も費用もかかってしまいます。

ダチョウの場合には卵から取れる抗体の量はニワトリの30倍で、しかもダチョウは年間100~120個の卵を産みます。生産コストは従来の方法に比べると4000分の1ほどで済むと言われています。

この方法を利用することで低コストで大量に良質な抗体を作製することができます。

このような功績から塚本康浩教授は産学官連携功労者表彰「文部科学大臣賞」を受賞しており、現在ではダチョウ抗体を用いたマスクやスプレーが市販されています。

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抗体とは

抗体とは体内に入ってきた異物である抗原に結合して、その異物を体内から除去する物質です。
抗体は特定の抗原に対して特異的に結合できる(=抗原抗体反応)ように生体内で作られるタンパク質です。

予防接種はこの抗原抗体反応を利用したものです。

世間一般で言う『免疫をもつ』というのその病原菌に対しての抗体を持つということと同じです。

抗体というのはある抗原に対して特異的につくられるものですので、抗原の型が変わると効果はありません。

インフルエンザに何度もかかってしまうのはウイルスが変異し、すこしずつ型が変わっているせいです。風邪に何度もかかるのも同様に毎回違う型のウイルスが原因で起きているからです。

ウイルス、細菌にかかわらず、花粉などの微小物質も生体内では抗原をして認識されますので花粉症は抗原抗体反応によっておきたアレルギー症状の結果起きている症状といえます。

ダチョウ抗体の可能性

抗体はその抗原に対して特異的につくられるものですので、新型コロナだけに限らず、治療薬のない感染症や食中毒、各種アレルギー、ゆくゆくは癌の治療にも応用されることが期待されています。

今回新型コロナ対策としてダチョウ抗体が有名になったのは2003年に流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)のウイルス遺伝子配列と新型コロナ(COVID-19)の遺伝子配列が類似しており、すでに開発されていたSARS用ダチョウ抗体で新型コロナの感染の抑制効果が期待できると判明したためです。