漢方解説シリーズ:100-大建中湯(だいけんちゅうとう)

漢方解説
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名前の由来

小建中湯と比較して胃腸に対する作用が強いことから命名されています。

また「中」とは脾胃(=消化管)を表しています。

つまり、建中とは消化管機能を建て直すということです。

構成生薬

人参、乾姜、山椒、 膠飴

ピリピリ感と甘みのある味

方剤解説

構成生薬すべて体を温める作用の生薬です。

冷えによって起きた腹痛や胃腸機能の低下による腹部膨満感などに効果があります。

胃腸機能が衰えた症状に人参と膠飴が体力を補い、乾姜と山椒は辛味性健胃薬として胃腸機能を高めます。

現代医療においては冷えとは関係なく、術後のイレウス予防などに用いられます。

大建中湯が適している人は?

体力がなく、冷え性でおなかを壊しやすい方

胃腸の手術をした方

おなかの張りがある便秘の方