最近、『ひとりぶんのスパイスカレー』という印度カリー子さんが書いたレシピ本を読んでから スパイスを使ったカレー作りにハマっています。
スパイスカレーと聞くと何十種類ものスパイスを掛け合わせて作るイメージを持っている方が多いと思います。僕のそのなかの一人でした。
ところがこの本を読んでみたところ、基本的なスパイスカレーを作るのに必要なのはたった3種類のスパイスだったんです。
この本で紹介されているスパイスカレーに必要なのはターメリック、クミン、コリアンダーの3つのスパイスです。
これらのスパイスと玉ねぎ、トマト、生姜、にんにくを使って作ったグレイビー(日本のカレーでいうルー)に様々な具材を合わせることで何種類ものスパイスカレーをつくることができます。
カレーの紹介はここまでにしてここからは漢方にも関係した話をしていきます。
スパイスに興味が湧いてからスパイスについてすこし調べてみたところ漢方とスパイスにちょっとした関連があることがわかりました。
今回はスパイスカレーに使われるスパイスと漢方の関係性についてすこし紹介していきたいと思います。
スパイス≒生薬!?
まずスパイスについて軽く調べていたところ
知らないワードのなかにふと知っているワードがでてきました。
それが『チョウジ』です。
カレーのレシピ本には『クローブ』という名前ででてきます。
つまりチョウジ=クローブだったんです。
チョウジというのは漢方では治打撲一方(ちだぼくいっぽう)、女神散(にょしんさん)、柿蒂湯(していとう)、丁香茯苓湯(ちょうこうぷくりょうとう)に配剤されている生薬で健胃作用、鎮静・鎮痛・抗炎症作用があると言われています。
クローブは刺激的で甘く爽やかな香りがあるスパイスでカレーはもちろん、チャイやビーフシチュー、アップルパイなどにも使われます。
そのほかにもカレーのスパイスとしてよく使われるターメリック、クミン、コリアンダー、カルダモン、シナモン、ローリエ、フェンネル、ナツメグもそれぞれ次のような生薬名があります。
ターメリック=鬱金(ウコン)
クミン=馬芹(ウマゼリ)
コリアンダー=胡荽子(コズイシ)
カルダモン=縮砂(シュクシャ)
シナモン=桂皮(ケイヒ)
ローリエ=月桂樹(ゲッケイジュ)
フェンネル=茴香(ウイキョウ)
ナツメグ=肉豆蔲(ニクズク)
これらを組み合わせてつくるインドカレーってもはや漢方じゃない?って思ってしまいました。
そのほかにもカレーに使われる玉ねぎ、トマト、生姜、にんにくにもそれぞれ胡葱(コソウ)、番茄(バンカ)、生姜(ショウキョウ)、大蒜(タイサン)といった生薬名があります。
ここまでくるとカレーって健康食だな、インド人はきっと健康なんだろうなって気がしてきます。
そして、毎日カレーを食べようかなと思う今日この頃でした。
以上。